10/28/11

Empire state of mind

10年経っても、Empire State Buildingを見ると、ちょっとだけ心が躍る。日替わりで変えられるライティングの演出がにくい。色によって、あれ?今日は何の日だっけと考えることもある。世界規模で省エネが叫ばれる昨今。確かに不必要な電力をなるだけをセーブし、必要なものにまわさなければと同感する一方。マンハッタンの空から、もしEmpire State Buildingが消えたら、、、と思うと、やはり必要な贅沢もあっていいんじゃないか、と思う。
まっすぐ空に向かったArrowを、今日も見上げる。


Empire State of mind 







10/9/11

Broadway Bomb

at Broadway / Spring St.

昨日の出来事。Broadway&Spring St.のスタジオにいると、窓の外からゴーゴーっと地響きのような音が果てしなく続く。窓から顔を出してみると、Broadwayの両側の歩道にあふれる人だかり、その間を無数のスケーターたちが、まるでベルトコンベアで流れていくかのように、滑っていく。途切れなく。咄嗟に、Occupy Wall St.と結びつけてしまった。このご時世であること、そしてBroadwayのこの先にWall St.があること。そして、あまりのこの数にただのスケーターの集まりではないと思ったから。とりあえず、窓からビデオを撮影してみた。

調べてみると、Broadway Bombというスケーターのイベントらしく、この数年行われているらしい。何でも今年は1000人以上のスケーターが参加して、Broadwayをジャックしたらしい。違法行為だとは思うのだけど、はからずもこの週末NYPDはOccupy Wall St.のデモの対応で大忙し。スケーターたちにとっては願ったりかなったりのイベントになったのではないだろうか。

この様子を見ていて思ったこと。若いって、素晴らしいな。その行為や目的そのものはさておいて、はちきれんばかりのエネルギー。それが外へ向いているということ。それを、多くの人とシェアしようとしていること。それは本当に素晴らしく、美しいと思う。シラけた若者ほど悲しいものはないと思うから、、、。私も、シラけた大人になりたくない、そう思った土曜日の昼時。


10/6/11

R.I.P.... Steve Jobs



NYのことではないけれど、偉大なる20世紀の発明者、Steve Jobsの悲しすぎる死に触れないわけにはいかない。奇しくも、私の新しいラップトップが、彼がこの世を去ったこの日に届いた。こんな偶然ってあるのだうか?箱を開けると、まるで喪に服しているような厳かな佇まい。今日から私の相棒であり、オフィスであり、時々友達。MacBook Pro。私は紛れもないアップル信者。これまでも、そしてこれからも、たぶんずっと。


Rest in Peace, Steve... 
Your spirit and invention will be forever... 





10/4/11

I ♥ NY

世界中を見渡して、これだけ愛されているグラフィックデザインがあるだろうか?NYを思い浮かべるとき、まっさきに浮かぶのは、エンパイヤ・ステードビルディングでもなければ、自由の女神でもない。“I ♥NY"このシンプル且つポップ、それでいてどこかユーモアと遊び心のあるこのロゴ。NYがこれだけ愛されている理由のひとつに、このロゴが果たした役目は巨大だと言えると思う。


1977年、グラフィックデザイナーのMilton Glaserによって、ニューヨーク州のコマーシャルキャンペーンの一貫としてデザインされた。使われているフォントは、American Typewriterという1974年に作られた書式で、当時はかなりポピュラーだったそう。”LOVE"を意味する赤いハートは、かなりふっくらと丸みを帯びていて、このロゴにポップ感とユーモアを加えているように思う。ちなみにこの赤いハートのインスピレーションになったのではないかと言われているのが、この少し前の1969年にヴァージニア州で一足先に作られた、ツーリズムスローガン”Virginia is for LOVE"で使われている赤いハート。これにヒントを得たのではないか、と言われている。いずれにしても、この大胆で直球なメッセージがいかにもニューヨークらしいと思う。


ちなみに、Milton Glaser氏のこのロゴのオリジナルスケッチは、MOMAにコレクションされている。余談だけれど、Brooklynの地ビールBrooklyn Breweryのロゴも、Glaser氏の作品。



9/30/11

Nuts 4 Nuts

私が初めて訪れたニューヨークの旅を思い出す時に、必ず漂ってくるのがストリートに溢れていた、甘ーいカラメルの様な香り。ストリートのあちこちで見かける、ローストナッツの屋台。小さな手押しカートの中に備え付けられた半円形のロースターで、器用にナッツをローストしていく。その時に漂う、あのなんとも言えない甘くて香ばしい香りに出会うと、初めて訪れたニューヨークのことを思い出す。

9/23/11

Smoke


Smoke (1995) directed by Wayne Wang


私の大好きなBrooklyn映画の一本。設定は、16th Street and Prospect Park West.の角にある小さなタバコ屋、Brooklyn Cigar Co.に出入りする客たちの、大小様々なドラマを描いている。実在するタバコ屋ではないそうだけど、Brooklynにセットを立てて、全編撮影された紛れもないBrooklynムービー。95’頃のSouth Park Slopeの記録でもあると思う。映画の中に流れるJazzもまた、劇中でてくる煙草の煙と同様に、独特の空気感とリズムを演出していると思う。クレジットを見ていて気づいたが、プロデューサーの一人に、日本人女性のHisami Kuroiwaという方が名を連ねている。自分が大好きな映画に、日本人が携わっていたことを知って、うれしくなった。



9/22/11

バナナチップス・ラブ

バナナチップス・ラブ(1991) フジテレビ系
監督・脚本 高城 剛
音楽 藤原ヒロシ、Dub Master X


1991年〜2年にかけて、フジテレビの深夜に放送されたTVドラマ。全編NYロケ。今思い出しても、かなり偏ったサブカル系の実験的なドラマだったのではないかと思う。主演は、松雪泰子。彼女の初主演作品だったと記憶している。当時、19歳で東京でファッションを勉強していた私は、毎週欠かさずにこのドラマを見ながら、行った事のないNYの街とそこで繰り広げるはちゃめちゃな日々に、ちょっぴり憧れながらも、ものすごーく遠くに感じていたように思う。当時は、ちんぷんかんぷんだったことが、今見るとなかなか面白く見る事ができる。また、ストリートロケがかなり多いので、1991年のNYの街の記録にもなっていると思う。


主題歌はオリジナル・ラブの「月の裏で会いましょう」。当時、ジナラブなんて呼ばれていたっけ。田島貴男のメローな歌声とグルービーなサウンドが、とてもかっこいいと思う。今でも、湯船に浸かって歌う鼻歌ベスト10に入る大好きな曲のひとつ。